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鈑金塗装工場側から見る、どの板金塗装工場・自動車修理工場も忙しいし混んでいるし納期は遅い理由について考察していきます。

人手が足りない

人材の奪い合いが始まっています。
どんどん雇用の条件を良くしていますが、元々流動性が高くない業界なので、忙しい所が暇になる事はあまりありません。

弊社も人手が無いので、全塗装の案件はお断りしております。
また、弊社に限らず、値上げをしないと雇用の維持もままなりません。
高額な設備が壊れて買替が必要になったら廃業する、というところも出てくるかもしれません。

同業者が潰れている

人手が足りない、設備が壊れた、後継ぎがいない・・・
さまざまな理由で同業者が廃業しています。
特に東京では、周辺環境の変化にと前述の理由が複数重なり、無理に続けて赤字になってから廃業するよりは今しよう、というところもあるようです。

これにより、生き残った工場に仕事が集中します。
忙しくて儲かってるね、と言われる業界ではありますが、人手不足により滞っているだけの会社も多くあると思います。

整備業界も同様である

整備業界の場合、新卒の2級整備士はディーラーに勤め、ディーラーのアレな部分に触れて辞めて一般修理工場に就職し、給料が低いままなので結婚するタイミング等で辞める、というよくあるパターンが崩壊しつつあります。
(板金塗装の隣接業種に対し失礼な言い方で恐縮ですが、自動車好きのやりがいを搾取する会社が多いです)

現代においては、自動車好きが減り、搾取できるやりがいが無くなりました。
利益とノルマ(粗利がノルマの工場もあれば、台数がノルマの工場もあります)のため、有資格者にいい加減な整備を強いてきた会社が多かったため、現代の賢い若者の心を壊して離職者を増やしすぎてしまいました。

ボデーショップ佐野の整備士は、ボデーショップ佐野がまともな会社か見極められるまで正社員にはならなかった20代の2級整備士です。
お客様のために必要な整備を提案し、不必要な整備は行わないという当たり前でまともな会社じゃなきゃ勤めたくないのが当たり前な世の中になりました。
王道、正道を往かなければ、人も雇用できません。しかし、ディーラーはネームバリューでギリギリ人が来ています。一般修理工場は雇用の条件をどんどん良くしています。
雇用の条件だけではなく、「入社したら思ってたのと違った」という幻滅しない会社が生き残ると思います。

まとめ

恐らく数年後、この流れは止まらずに人が確保できない旧来型の工場は廃業を余儀なくされ、整備士や板金工・塗装工の不足により雇用条件は良くなる一方、価格転嫁を行わざるを得ないため整備も鈑金塗装も今より3割増しになる、そんな未来も遠くは無いかもしれません。

中古車の仕上げ塗装を行う工場も減り、中古車をキレイにするにも今よりコストがかかるため中古車も値上がりをするでしょう。
更にもう少し先の未来も見えつつありますが、これについてはまた別の機会に記事にしていきます。

投稿者プロフィール

shusukesano
shusukesano
2022年7月時点で板金塗装工場のフロント(事故修理担当者)歴16年目。
年間700件近い事故に携わり、事故の総取扱件数は10,000件を超える。
お客様や取引先からはもちろん、同業他社のフロント担当者からの支持も厚く、困ったときは佐野に聞け!という板金工場も多い。
2022年1月に4歳になった娘と家族のため、月間残業時間10時間以下を心がけている。

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