タッチペンが渡せなくなりました

カラーチャート
NEWS-法令遵守

2024年の1本目の記事は、法令遵守系です。

今まで、塗装作業を行った際に無料でお渡しする事もあったタッチペン(タッチアップ)がボトルに詰めて渡せなくなりました。

これは、SDS(安全データシート)、つまり、「この塗料にはこういう化学物質が含まれていて健康を害するから、気を付けてね」というものを付ける事が必要になったからなのですが・・・

SDSの交付(とラベル表示?)が、調色済み塗料では不可能(に近い)

さまざまな種類のカラーを調合して作成する塗料に対し、SDSを付ける事が出来るでしょうか。
市販のタッチペンのSDSを検索すると、組成・成分情報として各化学物質の濃度まで出ています。
「こういうものが大体0~100%入っています」という表示が認められるはずもなく、
SDSが作成不可能なので調色済み塗料はお渡しできないし販売もできない、という事となりました。

ラベル表示がされていないと6か月以下の懲役、又は50万円以下の罰金となりますので、リスクをとってまでタッチペンを渡す業者が居るとは思いませんが・・・
無料だから良いというわけではないので、2024年1月からラベル表示された既製品のタッチペン以外を渡している鈑金塗装工場は、「法令改正に詳しくない、法令遵守の意志が無い鈑金塗装工場」だと考えられます。

この法律は、あくまで塗料をお渡しする場合ですので、今まで通りご依頼いただいたタッチペンは行う事が可能です。
つまり、ご依頼いただければ工場内でスタッフやお客様がタッチペン作業を行う事に違法性はございません。

タッチペン関連ではありませんが、鈑金塗装工場に関わる法令遵守では、
「顧客も罰金、懲役の対象となりえる産廃法」
がございますので、これも最新情報を記事にしていきたいと考えています。

投稿者プロフィール

shusukesano
shusukesano
2022年7月時点で板金塗装工場のフロント(事故修理担当者)歴16年目。
年間700件近い事故に携わり、事故の総取扱件数は10,000件を超える。
お客様や取引先からはもちろん、同業他社のフロント担当者からの支持も厚く、困ったときは佐野に聞け!という板金工場も多い。
2022年1月に4歳になった娘と家族のため、月間残業時間10時間以下を心がけている。

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